2014年04月06日
『復刻 海軍割烹術参考書』
ずいぶん前のことですが本が届きました。
海軍カレーがお好きな方にはご存知の方も多いであろう『海軍割烹術参考書』です。
見つけた瞬間にテンション上がって詳細も見ずにポチッてしまったんですが、届いてビックリ「現代語訳して」復刻したものだった!
や、別にいいんですけど、個人的に当時の雰囲気そのままに漢字カナ混じりで復刻、とかの方が好きなのでしまった感がでかいです。
でも内容がわかればいい!
さて、『海軍割烹術参考書』は、「割烹に関する教科書だけは未だに現行のものがなく」「教授上の一貫性を欠き、当然のことながら満全の成果を収め難い」という状況の中、明治41年9月1日付で発行されたものだそうです。
人によって習った内容がちがったり現場によってやり方がちがったりしてたのかな。
入隊したばかりの五等主厨のために編纂されたとの記述もあるし、本書は当時の海軍における調理の「基本のキ」という感じでしょうか。
中身がどんな感じか簡単にご紹介。
まず再現食及び食材?のカラー写真が30ページくらい。
次の需品名称の部では調理用具と器について説明(図解あり)
あとは勿論レシピと、食材の部位や調理法の解説。
食卓の飾り方、給仕の心得もあるよ。
最後に解説がついてて、海自の第4術科学校給養科長のお話と現代風にアレンジした海軍カレーのレシピが載ってる。
陸軍との制度のちがいなんかの話もちょろっとあるよ。
レシピは日本料理の部、乾物野菜類調理法、豆腐の製法、漬物の漬け方、西洋料理の部、菓子の部からなる。
意外だったのは、分量があまり詳しく記されてなくて、逆に調理の手順とか具材の切り方(厚さ何ミリに切るとか)の方が詳しく記される傾向にあること。
「入隊したばかりの五等主厨」はまずそこを把握しといてねってことなのか。
個人的には菓子の部がもう目次見てるだけでヨダレ出そうです。
プリンだけで9種類もあるよ!充実!
あとはやっぱり表現が堅苦しくて面白い。
「甚だ美である」とか。
ほとんど分量が書いてないレシピもあってヒョエーという感じですが、気が向いたらゆるーく再現してみようと思います。